BBIX、MF、JPIXの3社が、IPv6上でのIPv4サービス提供の共通仕様の採用を検討、技術検証を開始

BBIX株式会社
インターネットマルチフィード株式会社
日本インターネットエクスチェンジ株式会社
株式会社IIJイノベーションインスティテュート

BBIX、MF、JPIXの3社が、IPv6上でのIPv4サービス提供の
共通仕様の採用を検討、技術検証を開始
~IPv6上でのIPv4サービスを実現~

BBIX株式会社(以下BBIX、本社:東京都港区、代表取締役社長:宮川潤一)、インターネットマルチフィード株式会社(以下MF、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木幸一)、日本インターネットエクスチェンジ株式会社(以下JPIX、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石田慶樹)の3社は、株式会社IIJイノベーションインスティテュート(以下IIJ-II、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:浅羽登志也)の協力の下、2011年に本格開始が予定されているIPv6が標準となったアクセス網上で、IPv4サイトに対する接続性を付加的に提供する方式を、3社間で共通化することを目的として検討を重ねてまいりました。現在IETF[1]等で検討されている方式を中心に、技術・運用・コスト等の観点から詳細に検討した結果、総合的に優れている方式としてSAM(Stateless Address Mapping)方式をベースとした共通仕様を作成し、技術検証とサービス実装検証を進めることとなりました。各社は同共通仕様によるサービスの提供について、その可否も含めて検証してまいります。

1.検討の背景

IPv4アドレス枯渇後でもIPv4アドレスを有する端末は存在し、またIPv4コンテンツも当面はそのまま提供されるものと予想されます。一方で、2011年にはIPv6が標準となったアクセス網が提供開始されることから、IPv6網上でIPv4での接続性を提供することは不可欠となり、接続サービス事業者各社は、ユーザ宅内のIPv4アドレスを持つクライアントホストからインターネット上に存在するIPv4コンテンツへの接続環境も提供する必要があると考え、その実現方式について共同検討を実施しました。

2.検討結果

4社での検討の結果、IPv4アドレスを複数ユーザで効率よく共有できること、IPv6ネットワーク上で最適なルーティングができること、造作なく冗長性が確保できるなどの運用上の利便性、ホームゲートウェイおよび事業者側終端装置における実装の容易性などの理由から、SAM方式をベースとした共通仕様を作成し、より詳細な技術検証・サービス実装検証を行うこととしました。

3.今後について

今後は下記の通り、各社にて同共通仕様に基づいたサービス提供の可否の検討を行ってまいります。

◇ 採用方式SAM(Stateless Address Mapping)をベースにした仕様
◇ 検証期間2010年9月~2011年3月(予定)
◇ サービス開始時期(予定)2011年4月以降、準備が整い次第
◇ 利用が想定される形態IPv6が標準となったアクセス網(NTTグループにおけるフレッツ光ネクスト網など) からIPv4コンテンツへの接続性を提供する。

4.サービスイメージ

今回の検証を通じてBBIX、MF、JPIX 、IIJ-IIの4社では、同共通仕様を今後IPv6網上におけるIPv4の接続性を提供する標準的な方式とするべく、その共通仕様を広くIT業界に対してフィードバックすることも検討致します。これによりIPv6への移行を推進し、日本のインターネットの持続的な発展に貢献してまいります。

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  1. IETF(Internet Engineering Task Force):インターネットで利用される技術を標準化する組織