大規模サーバと複雑なコンテンツのIPv6 対応化実証実験開始について

インターネットマルチフィード株式会社

大規模サーバと複雑なコンテンツのIPv6対応化実証実験開始について

インターネットマルチフィード株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木幸一、以下 MF)は、2009年1月7日より、大規模サーバと複雑なコンテンツを次世代インターネットの基盤技術の1つであるIPv6に対応させるための実証実験を開始します。

実証実験を実施するにあたって、株式会社日本経済新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:喜多恒雄、以下 日経)、株式会社日本経済新聞デジタルメディア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高橋雄一、以下 日経デジタルメディア)、株式会社日経統合システム(本社:東京都江東区、代表取締役社長:真田幹男、以下NAS)と共同で実験に取り組み、日経、日経デジタルメディア、NASが提供する複雑なWebコンテンツを利用しながら、大規模サーバとデータセンタネットワークのIPv6対応指針と、IPv6技術に対応したコンテンツ構築指針を明確にしてまいります。

1. 実験の目的

現在のインターネットで利用されているIPアドレス(IPv4)は、早ければ2011年にも在庫が枯渇し、新規にIPアドレスを取得する事が困難になると言われております。このままでは新規にインターネットにサーバ等の機器を接続して自らのサービスを拡大することが困難になるため、IPv6アドレスを用いた新インターネットに早期に対応する事が全てのプレーヤーに対して求められています。

現状、新インターネット(IPv6)に対応したネットワークの構築技術や運用技術については、議論は比較的進んできています。しかし、大規模なサービスを行っているWWWサイトにおいては、現状のサービスに影響を与えずに既存のサイトを新インターネット(IPv6)にも対応していくためのノウハウは、個別のサイト毎に環境や仕組みが大きく異なるため、あまり議論されてきておりませんでした。

そこで、今回、複雑に連動して動作する大規模なWWWサイトをIPv6に対応させていく際のコンテンツ提供者やデータセンター事業者の課題を明確にし、コンテンツ提供者のIPv6対応サイト構築指針と、データセンターのIPv6サービス提供指針を作成することを目的として、実証実験を行います。

2. 実験の内容

(1) 実験システムの構成

日経、日経デジタルメディア、NASが保有する既存のWWWサイトにIPv6インターネット側よりアクセスするため、IPv4インターネット環境及びIPv6インターネット環境を保有するMFのデータセンター拠点内に「IPv4/IPv6変換サーバ」を設置し、IPv6によるアクセスをIPv4からのアクセスであるかのように変換する環境を構築します。

(2) 検証内容

本実験システムを用いて次の内容についての検証を行います。 □ IPv4インターネットからのアクセスと同等のサービスが実現できているか □ IPv6インターネットからアクセスした場合に取得できるユーザ情報の評価 □ IPv6コネクティビィティサービスを提供する際に必要な機器及び機能

この検証結果を元に、コンテンツ作成時におけるIPv6対応への指針、データセンターにおけるIPv6サービス提供の指針を明確化します。

(3) スケジュール

2009年1月7日 ~ 2009年9月末まで(予定)

[実験イメージ図]

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