「インターネットマルチフィード株式会社」の設立について

報道発表資料

日本電信電話株式会社

株式会社インターネットイニシアティブ

「インターネットマルチフィード株式会社」の設立について

このたび、日本電信電話株式会社(略称NTT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮津 純一郎)、株式会社インターネットイニシアティブ(略称IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 幸一)等20社は、インターネットコンテンツの高速・大容量配信を行う新会社「インターネットマルチフィード株式会社」を設立することとしました。

インターネットマルチフィード株式会社は、インターネット上で情報流通市場を構築するために、インターネットの高速バックボーンとコンテンツサーバを接続する「場」を提供し、NTTとIIJを中心に現在実証実験を行っているマルチフィード技術を活用することで、コンテンツ流通の増加によって高まるネットワークの負荷を軽減し、効率的なトラヒック処理によるコンテンツの高速・大容量配信を実現します。

さらに、この「場」を日本国内はもとより、アジア、そして世界に向けたコンテンツ発信の一大拠点とすることを目指します。

  1. 新会社の名称 インターネットマルチフィード株式会社

  2. 事業概要 新会社は、コンテンツの高速・大容量配信サービスを実現する「マルチフィードコネクティビティサービス」と、インターネットコンテンツプロバイダ、インターネットサービスプロバイダのルータ、サーバ等の機器を集中して収容し、維持・管理を行う「マルチフィードハウジングサービス」の2つを柱に、その他コンテンツの流通を促進するための関連サービスを提供します。

    • マルチフィードコネクティビティサービス 多数のエンドユーザを抱える有力なインターネットサービスプロバイダの高速バックボーンと大容量のコンテンツを持つインターネットコンテンツプロバイダのサーバをマルチフィードシステムを介して接続し、高速ネットワーク環境を提供します。 さらに、本サービスでは多数のエンドユーザからのコンテンツへの大量のアクセスを効率的に処理するマルチフィード技術を駆使することで、インターネット上におけるコンテンツの高速・大容量配信を実現します。

    • マルチフィードハウジングサービス マルチフィードコネクティビティサービスを利用するインターネットコンテンツプロバイダやインターネットサービスプロバイダを対象に、ルータ、サーバ等の機器類を集中して収容し、維持・管理するサービスを提供します。 本サービスでは、ルータ、サーバ等の機器類を収容するための高度なセキュリティを完備した施設と、これらの機器類に対する電源、空調等のファシリティサービス、ならびに監視・保守サービスを提供します。

    • その他関連するサービス開発の実施 ネットワークの帯域取引*、トラヒックの解析による統計情報の提供など、コンテンツの流通を促進する高度なサービスを順次開発・提供していき、日本のインターネット環境の健全な発展に資することとします。 *帯域取引…通信相手やコンテンツ内容に応じて、利用可能な帯域を確保し、帯域幅に応じた課金ができる取引

  3. 今後の予定 本年10月より試行サービスを開始し、その後1998年4月より本格サービス提供開始の予定です。

新会社の概要

[社 名]インターネットマルチフィード株式会社
[設 立]1997年9月
[所在地]東京都千代田区
[資本金]4億9千万円
[株主構成及び出資比率](出資比率順・五十音順)
・株式会社インターネットイニシアティブ26%
・日本電信電話株式会社26%
・伊藤忠商事株式会社5%
・株式会社エヌ・ティ・ティ ピー・シーコミュニケーションズ5%
・日本電気株式会社5%
・富士通株式会社5%
・Cisco Systems,Inc.2%
・株式会社アイアイジェイテクノロジー2%
・株式会社アイアイジェイメディアコミュニケーションズ2%
・株式会社朝日新聞社2%
・エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社2%
・エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社2%
・エヌ・ティ・ティ ラーニングシステムズ株式会社2%
・国際デジタル通信株式会社2%
・住友商事株式会社2%
・大日本印刷株式会社2%
・トランス・コスモス株式会社2%
・株式会社ファミリーマート2%
・株式会社毎日新聞社2%
・株式会社読売新聞社2%
[代表取締役社長]鈴木 幸一